人知らずの桜

此処白州の地は神代桜、真原の桜並木、関の桜と人気の桜木たちが多くあるが今回写真伝えするのは訪れる人があまりない桜である。
この桜木は我が工房北東の方向にあり中山峠をバックに堂々と花咲く一本桜である。

人知らずの桜7分咲き

春は木々が一斉に花開き今迄気がつかなかった木の存在を改めて確認する時期でもある。この木も同じようにして今回見つけた。剣道場に向かう道から新住宅群の間の細道を入って行った先にあった。以前老夫婦が住んでいたが今は雨戸で閉じられている2階建木造住宅の裏手にその木はあった。人知らずの桜、訪問者が居ようが居まいが御構いなしに咲き誇っていた。

関のサクラ

本日横手本村にある関の桜を見に行った。訪れるのは30年ぶり。アクセスは,甲州街道牧原交差点を西の横手へ向かい横手入り口安福禅寺手前を北へ入る。本村まで1キロあまり、アップダウンの道を行く。入り口周りは別荘住宅が増えたがしばらく行くと30年前とあまり景色は変わらない穏やかな里道が続く。途中手入れの行き届いた水仙とクリスマスローズの群生林を通る。この道は信州路古道とか。時節柄あちこちで花木が咲き始めウグイスがまだ下手な鳴き声を聞かせる。登りきったところが白州に土地を求めていた時紹介された場所で今は村の休憩所になっている。ここに住んでいたかと思うと不思議な気持ちになる。

しだれ桜がほころび始めた本村の休み所

この先に関の桜がある。

堂々たるエドヒガンの巨樹
隆々と枝を伸ばす横顔
関のさくら 北杜市解説看板

豊かな存在感に溢れる桜に出会い心満たされた日であった。

2021・03・24の北杜市武川の神代桜

神代桜

青空のもと神代桜が今年も生き生きと花開いている。だいぶ小さくなったものの根周りの幹の存在感は圧倒的だ。実相寺の境内及びその周りの花木たちも皆初期咲きのエネルギーを発散している。
花々の素晴らしさに加え何よりも感激するのは清潔感あふれる環境だ。寺社人だけでなく近在の町人たちの端正の賜物である。
今日訪れてよかった。

水仙畑ごしに見る鳳凰三山
鐘楼ごしに見る甲斐駒
宇宙桜
宇宙桜説明
水仙越しに見る白木蓮

白州の日之出

この便りを発信している土地から見る日の出である。
夜から昼に変わる朝の時間が好きでその刻々と変わる空の変化がたまらない。一日として同じもののない朝のドラマ!

30年目の黄水仙

ここ白州仕事場は30年前、自設計地産大工棟梁施工で建てたものである。竣工後初泊りで滞在していたいまやアラフォーの子供達が植えた水仙が毎年春を告げるように花咲き株を増やしていった。今年も生き生き花咲かせました。

白州の朝焼け

朝空は毎日変わる。1日として同じ朝はない。夜の世界が昼に変わる微妙な時間が大好きだ。暗色の空が微妙な仄暗さに変わり徐々に東の空に光が滲み出てくる。様々な紫の色が変化する。東の空に雲の群れがある時様々な色のシンフォニーが始まる。いっ時も止まらず。