階段本棚

階段本棚から

我が家には階段箪笥ならぬ階段本棚がある。建物本体は四間四方、一階16坪、二階8坪の床と8坪の吹き抜けからなる二階建。一階階高2,2m、2階は1,85mから最大3.2mの傾斜天井。2階に上がる階段は蹴上19.5㎝の緩やかな直線階段。年寄りには大変具合がいい。若い時の設計では部屋空間を大きく取りたいため階段がいじめられるケースがあるが階段は緩やかに大きく単純形態を取りたい。
その我が家の階段11段のうち一部5段の踏面下を使った文庫本用の本棚である。階段はただ登るだけでなくレベル違いを楽しむ連続椅子にもなりうる。階段の途中に腰掛け階段本棚から気に入った文庫を取り出ししばし読書に耽るのが筆者の楽しみである。

白州の朝焼け

朝空は毎日変わる。1日として同じ朝はない。夜の世界が昼に変わる微妙な時間が大好きだ。暗色の空が微妙な仄暗さに変わり徐々に東の空に光が滲み出てくる。様々な紫の色が変化する。東の空に雲の群れがある時様々な色のシンフォニーが始まる。いっ時も止まらず。